お風呂と関節痛の関係性
お風呂に入ると関節痛がやわらぐ?その理由をわかりやすく解説!
こんにちは!理学療法士の藤上です。
「お風呂に入ると、なんだか関節がラクになる気がする…」
そう感じたことはありませんか?
実は、それ気のせいじゃありません!
今回は、お風呂が関節痛に効く理由を、専門家の視点から5つに分けて解説していきます。
① 温熱効果で血流アップ!
まず一つ目は、お湯の温かさによる「温熱効果」。
お湯に浸かると体がじんわり温まり、血管が広がって血流が促進されます。
血液がよく流れると、
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炎症物質や老廃物の排出がスムーズに
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筋肉の緊張がゆるみ、可動域もアップ!
これだけでも、関節まわりの違和感や痛みが和らぎやすくなります。
② 浮力で関節の負担が軽くなる!
水中では浮力が働くため、体重が約1/9に。
「重力から解放される」と言っても過言ではなく、
普段、体重で圧迫されている関節が一時的に解放されることで、痛みがやわらぎます。
③ 水圧でマッサージ効果も!
お風呂のお湯には、実は**“圧”もかかっています。
この「水圧」によって、足先から体幹に向かって静脈やリンパの流れが促進**!
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むくみの改善
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炎症の軽減
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疲労物質の排出
といった、うれしい副産物も。
④ 自律神経が整ってリラックス
ぬるめのお風呂(38〜40℃)は、副交感神経を優位にし、心身ともにリラックスモードに切り替えてくれます。
これによって、
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痛みの感じ方が軽減(脳の反応が穏やかになる)
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筋肉のこわばりが取れて、動きやすくなる
という効果が得られるのです。
⑤ 安心感・快適さがもたらす心理的効果
「は〜〜気持ちいい…」と感じるあの瞬間。
脳内ではエンドルフィンなどの「幸せホルモン」が分泌されていて、これが痛みの感じ方をやわらげてくれるんです。
まさに“こころとからだ”両方に効く天然の癒し。
お風呂の注意ポイントもチェック!
効果的な入浴には注意点もあります。
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お湯の温度は38〜40℃程度がベスト(熱すぎると逆効果)
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関節に腫れ・熱感がある急性期は無理に温めない
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長湯しすぎない(10〜15分でOK)
まとめ:関節がツライ日は、まずお風呂でリセットを!
お風呂は、関節や筋肉にとってまさに「やさしい整体」のような存在。
つらい日ほど、ぜひ湯船にゆったり浸かってみてください。
もし「それでもつらい…」「なかなか改善しない」という方は、
専門家の施術や歩行分析なども含めて、根本的な改善を目指してみましょう!