【50代女性必見】膝のパキパキ音…放っておいて大丈夫?

【50代女性必見】膝のパキパキ音…放っておいて大丈夫?

膝の曲げ伸ばしをすると「パキパキ」「ポキポキ」と音が鳴る…。 そんな経験はありませんか?特に50代前後の女性に多いこの症状、 痛みがなければ気にしない方も多いですが、実は将来のトラブルのサインかもしれません。

この記事では、膝の音の原因から将来のリスク、予防法まで分かりやすく解説します。


膝の音の正体は?

痛みも腫れもないのに膝から音が鳴る場合、次のような原因が考えられます。

1. 関節液の気泡(キャビテーション)

関節を動かすと関節液に気泡ができ、それが弾けることで音が鳴ります。 指を鳴らすのと同じような現象で、異常ではありません。

2. 靭帯や腱のこすれ

膝の動きに合わせて、靭帯や腱が骨や関節に引っかかることで音が出る場合があります。

3. 軟骨のすり減り(加齢変化)

加齢により関節のクッションである軟骨がすり減ってくると、 関節同士がこすれて音が鳴るようになります。

4. 筋力低下による不安定さ

特に太ももの筋肉(大腿四頭筋)が弱ると、膝の安定性が失われて音が鳴りやすくなります。


音だけなら問題ない?

結論から言うと、音だけで痛みがなければ多くは心配いりません。

しかし、最近「頻繁に鳴るようになった」「音の種類が変わってきた」という場合は、 将来の膝トラブルの前兆かもしれません。

特に、音が鳴る頻度が多い人は、変形性膝関節症などのリスクが高まるという研究結果もあります。


将来的に起こるリスク

放っておくと次のような症状が出てくる可能性があります。

  • 軟骨のすり減り

  • 変形性膝関節症(膝OA)

  • 膝の腫れ、炎症

  • 可動域の低下(曲げ伸ばししにくくなる)

  • O脚化や歩行困難

つまり、「今は音だけ」でも将来に備えてケアすることが重要です。


今からできる!膝の健康を守る方法

1. 太ももの筋力トレーニング

・スクワット(浅く行う) ・膝に負担をかけない筋トレ

2. ストレッチで柔軟性を保つ

・太もも前後、ふくらはぎなどをゆっくり伸ばす

3. 適正体重のキープ

・体重が1kg増えると膝への負担は3〜4kg増えるとも言われています。

4. 正しい生活動作

・深くしゃがまない、階段は手すりを使うなど膝に優しい動作を。

5. 必要に応じてサポーターを使う

・不安定さを感じたときや長時間歩くときに活用しましょう。


こんなサインがあれば、整形外科へ!

  • 動かすと鋭い痛みがある

  • 膝が腫れて熱を持っている

  • 可動域が明らかに狭くなってきた

  • 歩くのがつらい、不安定

  • 音が日常的に頻繁に鳴る

これらの症状がある場合は、早めに専門医へ相談しましょう。


最後に

「膝が鳴るけど痛くないから大丈夫」と思っている方、 今のうちに正しいケアを始めることで、将来の膝トラブルを防げるかもしれません。

不安がある方はお気軽にご相談ください。

当院では、膝の状態チェックや体の使い方のアドバイスも行っています☺️