【要注意】寝酒は逆効果?睡眠・自律神経・胃腸への意外な影響とは
【要注意】寝酒は逆効果?睡眠・自律神経・胃腸への意外な影響とは
こんにちは。
今回は「寝酒と睡眠の関係」について、専門的な視点からわかりやすく解説していきます。
「お酒を飲むとよく眠れる気がする」
そんな風に感じている方も多いのではないでしょうか?
しかし実は、その寝酒が睡眠の質や自律神経、そして胃腸の不調につながっている可能性があるのです。
寝酒は「寝つきが良くなる」だけ?
アルコールを摂取すると、リラックスして眠気が出てくるのは事実です。
これはアルコールが一時的に脳の活動を抑えるから。
しかし、眠りの質はどうでしょうか?
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深い睡眠(ノンレム睡眠)が減る
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夢を見るレム睡眠が乱れる
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夜中に何度も目が覚める(中途覚醒)
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体が休まりきらず、朝のだるさが残る
など、「なんか寝た気がしない」状態を引き起こしやすくなります。
自律神経を乱す寝酒の影響
私たちの体は、自律神経というバランスの中で動いています。
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日中:交感神経(活動・緊張)
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夜間:副交感神経(リラックス・回復)
アルコールは一時的に副交感神経を優位にして眠気を誘いますが、
時間が経つと交感神経が優位になり、体は興奮状態に。
そのため、眠っているようで、体も内臓も休まっていない状態になります。
胃腸の不調も引き起こす
寝酒が胃腸に与える負担は想像以上です。
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胃酸の分泌が増えて、胃もたれや胸やけに
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寝ている間に胃酸が逆流し、逆流性食道炎に
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アルコール分解で肝臓が休めず、疲れが取れない
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腸内環境が乱れて、便秘や下痢に
これらが重なると、朝からお腹の調子が悪い、食欲が出ないなどの不調につながってしまいます。
寝酒が習慣化すると…?
一時的ならまだしも、毎晩の寝酒が続くとどうなるか。
問題点 | 起こる不調 |
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睡眠の質が下がる | 慢性的な疲労、集中力の低下 |
自律神経が乱れる | 頭痛・めまい・不安感 |
胃腸が疲弊 | 胃痛・便秘・食欲不振 |
アルコールに依存 | 眠るために飲まないと落ち着かない状態に |
睡眠の質を高める代わりの方法
寝酒に頼らず、自然な眠りをサポートする習慣を取り入れましょう。
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寝る2〜3時間前までに飲酒を終える
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ノンカフェインのハーブティーやホットミルクを飲む
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湯船にゆっくり浸かる
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軽いストレッチや深呼吸で副交感神経を優位に
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就寝前のスマホやTVは控える
「眠れないからお酒を飲む」から、
「眠るためのリズムを整える」へ、意識をシフトしてみましょう。
まとめ
寝酒は「一時的な寝つき」には効果があるものの、
本当の意味での“質の高い睡眠”には逆効果です。
さらに、自律神経の乱れや胃腸の不調も引き起こしかねません。
あなたの体のために、今日から“寝酒をやめる勇気”を持ってみませんか?